ブックメーカーがヨーロッパ生まれでヨーロッパやアメリカの国々を中心にビジネス展開しているということは、皆さま既にご存知かと思います。
そこで、一体どのくらいのビジネス展開をしているのか想像つきますか?
今回は、その答えが分かるようなビジネス記事を発見したので皆さまにも共有していきたいと思います!
その参考資料はイギリス大手のニュースサイトBBCなのですが、記事自体が全て英語なので、日本語翻訳したものを下記でご紹介します。
「888 agrees to buy William Hill European business」こちらが公式サイトからの記事です。
記事の発表は2021年の9月に出されたもので、記事内には多くの聞き慣れない企業名や、ビジネス用語が多く出てくるので全てを理解するのに難しいと感じる方は、流れだけをざっくりと理解してみてください。

【日本語翻訳】
「888がウィリアムヒルヨーロッパの事業を買収することに同意を示した」
888ホールディングス(イギリスの大手オンラインゲーミング会社)は、ウィリアムヒルのヨーロッパ市場のビジネスを、アメリカにいる所有者から22億ポンド相当(約3兆円)で買収することに合意しました。
あるオンラインギャンブル企業によると、カジノの巨大企業シーザーズエンターテインメントとの契約にはウィリアムヒルの1,400のイギリスの賭け屋が含まれると述べました。
888の最高経営責任者であるItaiPanzer氏は、この買収により「世界をリードするオンラインベッティングおよびゲームグループの1つが誕生する」とも述べています。
この契約をキッカケに、12,000人以上の従業員を擁する複合グループを作成することを目的としています。
また今回の買収の結果、年間約1億ポンド(約150億円)の節約を目指します。
888は、今回のこの買収によって、「象徴的なスポーツブランドが追加され、世界最大かつ最も急速に成長しているオンラインセグメントであるスポーツベッティングへの露出が大幅に強化される」と述べました。
また、ウィリアムヒルのハイストリート (イギリス内の繁華街と呼ばれるような街) の存在が移動の背後にある重要な要因であるとも述べました。
Panzer氏は、次のように述べています。「当社の戦略は補完的であり、デジタル主導で顧客重視であり、プレーヤーの保護とより安全なギャンブルに関する業界標準の向上に取り組んでいます。小売業が提供する機会にも非常に期待しており、ブランドに大きなメリットがあります。」
また、WilliamHill側の最高経営責任者であるUlrik Bengtsson氏は、次のように述べています。
「私たちの部門では規模の広さがますます重要になっており、ビジネスの組み合わせにより、ブランドとテクノロジーの強力な連携が実現します。」
イギリスとヨーロッパでのオンライン事業を含む、ウィリアムヒルの事業の米国以外の側のオークションは、4月にギャンブルの巨人を29億ポンド(約4,400億円)で買収した後、シーザーズエンターテインメントによって開始されました。
シーザーズパレスのカジノの所有者は、同社の米国での事業のみを望んでおり、取引が成立した後は事業の他の部分を売却するつもりであり、購入競争を引き起こしたと当初から述べていました。
Caesars Entertainmentの最高経営責任者であるTomReeg氏は、同社が「アメリカ外のWilliam Hill事業の所有者を見つけ、その事業と同じ目的、アプローチ、長期的な野心を共有しているということを喜んでいる」と語りました。
アメリカのプライベートエクイティ会社であるアポロも、ヨーロッパ事業の買収に向けて前向きに考えています。
888の買収は依然として株主の承認が必要であり、金融行動監視機構による承認も必要になります。
888の議長であるLordJon Mendelsohnは、次のように述べています。
「この買収により、株主にとって大きな価値が生まれ、スポーツベッティング、ゲーム、ポーカーの分野で最先端のテクノロジー、製品、ブランドを組み合わせたビジネスが生まれ、両事業の最高品質管理の才能に支えられていると確信しています。」
1934年に設立されたWilliamHillブランドは、創設者が郵便および電話ベースのベッティングビジネスを立ち上げたときに始まりました。
ハイストリートでの位置情報を特定することが合法化された直後の1960年代半ばに、英国で最初のベッティングショップをオープンしました。
パンデミックの際に大部分が閉鎖されたブランドの実店舗の価値について疑問が投げかけられましたが、同社は昨年8月、コロナウイルスの封鎖後、119のベッティングショップを再開しないと述べ、パンデミック前の数で顧客が戻ってくるとは予想していなかったと述べました。
BBCより
内容的には、難しい部分もあるかと思いますが、ゲーミング業界の中での生き残りをかけた試行錯誤をすることで、今後更なるゲーミング業界の盛り上がり、何と何の組み合わせ方で他の競合企業との差別化を図ることができるのかと、日々業界内では話題となり、買収や提携などを繰り返しているのですね。
また、今回この記事内で出てきた巨額の金額たちですが、この数字のみを見るだけでゲーミング業界の規模をも知ることができるかと思います。